理想を追求すれば必要資金が大きくなる
住宅設計と予算は切っても切れない関係にあります。家造りでは設計者に住宅設計をしてもらうだけでかなりの費用が必要です。住宅設計の段階では次々と希望が湧き上がってきて、あれもこれもと希望条件を追加していく状況になりがちですが、そのたびに必要な資金は大きくなります。家造りの本体価格は7~8割と言われており、建物のほかに2~3割の費用がかかるわけです。そのため予算が2,000万円であれば、建物にかけられる金額は1,400~1,600万円程度に抑える必要があります。憧れのマイホームを建てるからには理想の家造りをしたいと考えるはずですが、多くの人にとってどこかで妥協が必要になる現実があります。こだわりをすべて反映させていくと、大抵は予算を大きく超過するからです。家造りの費用に上限はなく、お金をかけようと思えば青天井になります。だからこそ予算設計が重要であり、絶対に超えてはいけない上限ラインを決めておく必要があります。
早めに家造りをするために大切なこと
本当に理想の家を建てようとすると、資金を貯めるのに多くの時間を要するでしょう。30歳で家を建てる計画を練っていたのに、40歳になっても建てられなくなるかもしれません。さらに高齢に近づくにつれて、ローンを組むのが難しくなる問題があります。それゆえ予算はできるだけ早い時期に用意し、家造りを決断する必要があるのです。頭金がなかなか貯まらない、ローンによる調達資金が大きすぎて困っている、といった人は住宅設計の見直しが必要かもしれません。シンプルな住宅設計にすれば、費用を抑えることができるからです。
地域によりますが、35坪の3LDKから4LDKの住宅が3000万の家として想定されています。この予算規模ならば広々としたリビングを作ることも、ある程度の要望を叶える事も可能になります。購買層は5人程度のファミリー層です。